Contents
山口智子さんは31歳のとき、1995年12月に唐沢寿明さんと結婚しています。1988年、山口智子さんのデビュー作『純ちゃんの応援歌』でお2人は出会いました。お互いの第一印象は、身長170㎝の山口さんに対し唐沢さんは、「でかい女だな~と思った」らしく、山口さんは山口さんで、「すごく顔の小さい男だ」と感じたらしいです。
唐沢寿明さんは、仕事や演技についての山口智子さんの相談相手だったようです。当時はホテルの内線電話で主に会話をしていたとか?撮影が終わるころにはすでに交際モードだったようです。そこから結婚発表をするまでは実に7年という歳月を経ていますが、1992年に交際は発覚しています。何と、宅配業者を装った2人の男が山口さんマンションに押し入る・・という状況の中で、マンションに居合わせた唐沢寿明さんが助けに入り、交際が発覚することとなったようです。唐沢さんは一人で会見に臨み、「熱愛中なのですか!?」と迫る記者に、「もしそうなったら、よかったねと言ってください」とさらりとかわし、スマートさをみせつけました。
1992年の交際発覚から、3年の歳月を経て、結婚へは何がトリガーとなったのでしょうか?一説には、「唐沢寿明さん、キムタクへのジェラシー説」があります。空前のヒットとなった山口智子さん&木村拓哉さん主演の「ロングバケーション」は1996年春にリリースされており、1995年は撮影も佳境でした。
実は、唐沢寿明さんの疑惑の裏付けとなるような事実もありました。あの有名なラストシーン、最終回での木村拓哉さん「一緒にボストンに行こう」のあとのキスシーンは、脚本にはないアドリブだったらしいのですね。北川 悦吏子さん曰く、「キスするとは書いていなかった、勝手にされた。」とのことで、実際脚本にも、「抱きしめる、そのあとにプロポーズ」ということになっています。
山口智子さんの結婚会見コメントには、「世界で1番幸せです」という伝説のワードがありました。それから結婚20周年の2015年に、山口さんは「自分が世界で1番幸せだと思う瞬間は、唐沢寿明さんとご飯を食べている時」と語り、伝説ワードを更新しました。20年もぶれないのは、素晴らしいです。1995年当時は、連ドラ高視聴率女王だった山口智子さんと唐沢寿明さんは、「格差婚」と揶揄されたこともありました。
唐沢寿明さんも唐沢寿明さんで、海外ロケにみんなで行った際、食事兼呑み会の席で唐突に、「あー、山口(智子)に会いて~!」と大きな声でいったそうで、その場にいた人は、思わず全員拍手をしてしまったそうです。松岡昌宏さんが、某番組で証言していました。
山口智子さんは、栃木県の江戸時代から続く旅館(鯉保・2005年に廃業)に生まれたそうです。家柄的には、松尾芭蕉を経済的にも支援した門弟「杉山杉風」の子孫だそうです。
ご両親は旅館の仕事で忙しく、遊び相手はもっぱらお祖母さんだったようです。そして、小学校に入学するとすぐご両親が離婚したため、山口智子さんは母親に引き取られて妹さんと3人で長野県へ移ります。
しかし、お祖母さんのことが忘れられず、家出をして栃木県に戻ってしまいました。智子さんの気持ちを考えたご両親は、旅館の跡継ぎである父親に親権を移しました。この頃から、山口智子さんはお祖母さんを「お母さん」と呼ぶようになったそうです。
実家に出戻った山口智子さんにある問題が発生します。お祖母さん、ご両親の苦労する姿を真近で見ていた山口智子さんは、「どうしても旅館を継ぎたくない」と考えるようになります。その思いが高じて、女優の道をめざすようになったそうです。
山口智子さんと唐沢寿明さんの間にお子さんはいないようです。雑誌『FRaU』にて、山口さんは、「自分の育った環境から、血縁関係というのはあまり信用ができない、自分は”親”になりたくない、子供のいる人生とは違う人生を歩みたいと思った」という趣旨の発言をされています。
色々な考え方の人がおられますが、自分の所感を率直に述べる山口智子さんは、凛々しいと思います。この発言は、賛同や勇気を、様々な立場の多くの人に与えたようでした。
複雑な環境で育った山口智子さんですが、唐沢寿明さんの方も、幼少期より父親と不調和で、最終的に唐沢さんが高校を中退して役者を目指したことにより勘当された、という過去を持っています。
ご両親もけんかが絶えず、母親に暴力を振るう父親を止めようとした唐沢さんに、母親が「家を出ていきなさい」と言ったとか。
一時は女優業をセーブしていた山口智子さんですが、2018年に木村拓哉さんと22年ぶりの共演を果たし、2019年以降も続々とドラマ・CMに出演されています。
2016年に最愛のお祖母さんを96歳で見送られたことで、山口智子さんのなかで心境の変化があったのかもしれません。「素敵なおばあちゃんになるのが夢」と語った山口智子さん、これからも一ファンとして楽しみに見守っていきます!